今日9月30日は、ライフテクノロジーズジャパンとイルミナジャパンが同じ時間に別の場所でセミナーを行った。 僕は前から登録していたこともあって、ライフテックのこちらに参加した。
「分子医療の扉を開く」とは、ライフテック社の、シーケンサーを医療・診断分野に広げていく戦略があることを意味している。 パーソナルゲノムがいよいよ現実味を帯びてきた今、その方向性は正しい。
ゲノムまではいかなくとも、SNPレベルで遺伝子テストを行っている会社は多い。 世界的に有名なところではdeCODEme、Gene Planet、Pathway Genomics、23 and Me、がある。 TaqManでタイピングをしていたり、イルミナのSNPアレイを使っていたりと、方法は異なるが、いずれもユーザから送ってもらったサンプル(唾液か頬の内側粘膜)からDNAを抽出し、タグSNPをタイピングして結果をユーザにWebで知らせる。 結果には、例えばがんにかかりやすいかどうか、特定の薬剤の効果・副作用のリスク、生活習慣病へのリスクなどが%でのっている。 価格は5万円から15万円くらい。 ちなみに23 and Meは日本から注文することはできない。(裏技はある)
パーソナルゲノムはまだ、価格が高いので一般できではないが、来年中には20万円くらいにまで下がるかも知れない。 そうなるとシーケンサーの需要が一気に高まるだろう。 僕も20万なら自分のゲノムを読んでみたい。
とは言っても、日本ではまだゲノムや遺伝子に対する理解度が低いので、すぐに診断に使えるとは思えないし、法整備も全く無い状態だ。
パーソナルゲノムで読んだ情報を、うまく「わかりやすい日本語」に翻訳してくれるツールを提供したら売れるかもしれない。 アイデアはいくつかあるんだが・・・。
これは想像だが、イルミナもまた、分子医療・診断を見据えているのだろう。 研究分野だけではは市場が小さすぎる。 それにSNPジェノタイピングの本家だけに、アレイでの遺伝子テストからシーケンサーでのゲノム診断、ということは自然の流れだ。
ロッシュは454の買収当時から、この時が来るのを待っていたのではないか。 天下のロッシュだ。 言わずもがなである。
さて、今日、初めてライフテックのSOLiD PIを見た。 と言っても外観だけで中身は空。
印象は「結構でかい」。 縦横高さ、各1mの立方体といった感じ。 キャピラリーシーケンサーより一回り以上でかい! ロッシュのGS Juniorが小さい印象だったので余計大きく感じた。
0 件のコメント:
コメントを投稿