2010年11月19日金曜日

情報革命

今日、夜テレビを付けたらソフトバンクの孫さんが出ずっぱりだった。
なんでも、NTの光回線部門の別会社化案を総務省が見送る判断を示したらしく、その反論と自身の経営者としての考えを述べていた。

さっきもWBSで、「これから10年20年後、携帯端末の性能は今の100万倍になる。 想像もつかないほどの情報革命、通信革命が起こり、それは体感しないとわからない。」と言っていた。
孫さんの言うことは正しいと思う。
携帯端末の性能は、その心臓部、エンジンであったりメモリであったりオペレーションソフトであったりするのだが、これが20年後には今の100万倍になるという。

DNAシーケンサーの性能は、シーケンスの読み取り技術と、計算機の性能と、ベースコール解析ソフトによって出される、配列の長さと数とコストで計算できると思う。
ほんの10年前、国際ゲノムプロジェクトV.S.セレラジェノミクスとの10年にも及ぶ熾烈な競争の結果、ヒトゲノムがなんとか読まれた。 この時使われたテクノロジーはサンガーキャピラリーシーケンサー。 使われた資源はどれだけのものだったのか。

キャピラリーで読める長さは大体500塩基としよう。16本キャピラリーだと、1ランで8000塩基。
SOLiD 5500xlのアップグレード版は、ショートリードとはいえ、1ランで300ギガ=3000億塩基
その差なんと 3750万倍 !!
そしてスループットはまだまだ上昇の余地があるという。

孫さんが情報革命に興奮しているのと同様、ライフサイエンスをかじっている僕も、現在のシーケンス革命に興奮せざるを得・・・ っていうのは言いすぎか。
でも、将来、個人ゲノムが診断目的に読まれるようになって、そのシーケンス情報をケータイできるようになって、それらが世界的につながって、自分と同じジェノタイプを持つひとがどれくらいいるかとかがわかるようになって、どんな病気に気を付けたらいいかとか、この薬は合わないとか、そんなことが瞬時にわかるような時代がすぐそこに来ている気がする。

たまにはこんな話も良いでしょう。

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