2020年のイルミナ新製品は、NextSeq1000・2000でしたか。
そうですかー、ミドルサイズのシークエンサーをバージョンアップしたんですね。
私は正直、もっとハイエンドのクラスを行ってくるかと思っていたのですが、ベンチトップクラスを狙ってくるとは。でも、だんだんと種類が増えてきて、エンジニアは大変だろうなぁと想像します。
この装置はミドルクラスのようでいて、ちょっと前のHiSeqやMiSeqのいいとこ取りをしている気がします。
イルミナ社提供のカタログより抜粋 |
またNovaSeq 6000で採用している整列化フローセルと同じ技術を採用しているため、高密度なクラスター形成が可能になったとのこと。
もう1つ、追加機能として、リードマッピングのような二次解析がでできる、DRAGENが内蔵されている。
このDRAGEN、覚えているかたもいるでしょうか? こちらで昔紹介したFPGA搭載の超高速解析サーバーですよ。ブログの方は1、2、3とシリーズ化しています。てか、DRAGEN紹介したのは2015年か! そんなに昔だったのかぁ
私が前職、トミーデジタルバイオロジーにいた頃にこのDRAGENを作っていたEdicogenome社に出会い、日本で販売した頃はまだワークステーションの形でした。
そのうちブレードサーバーの形になり、あちこちのゲノムセンターに納品されるようになった。
やがてイルミナがEdico社を買収し、約2年後に、彼らのシークエンサーシステムの中に組み込まれたわけです。
この、シークエンサーの中にDRAGENを組み込みたい、というアイデア自体は、私が2015年にEdicoのお偉いさんと話した時に聞きました。でもその時はもちろん、別会社でしたから「夢」みたいな話だったのですが、5年後に実現してしまいましたね。
それにDRAGENはもっとハイスループットのNGSに組み込まれた方がその威力(スピード)を存分に発揮できるから、多分、次に出てくるハイエンド装置はDRAGEN標準装備になるのでしょう。本当に、笑っちゃうくらい速いですから。最初、「嘘でしょ?もう終わったの?」となります(自分でBWAとかのマッピングをやったことあるひとは)。
ということで個人的には、NextSeq1000、NextSeq2000 の次も注目したい!
0 件のコメント:
コメントを投稿